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&Form
ある男
Project:
平野啓一郎原作の『ある男』を、『愚行録』『蜜蜂と遠雷』『Arc』などを手掛け、いま国内で最も注目されている映画監督のひとりである石川慶監督が、日本映画界を代表するキャストで実写化した映画『ある男』のメインタイトル及びモーションタイトルをデザインした。

Concept:
一人の人間の中にはいくつもの人格(分人)があり、その複数の人格の集合体が一人の人間であるということをテーマに、「私」とは何かを問う映画。愛したはずの夫が全く別人だった場合、人は過去も愛することができるのか。

映画から、友人や職場、家庭においてなど人は誰しも全く同じひとつの人格ではないかもしれないし、人格が揺れ動きながら生きているのかもしれないと感じたため、日本語の明朝体でもゴシック体でも表現出来ない、その中間地点を模索しながらタイトルをデザインした。モーション部分はコーディングデザインを用い、始点である明朝体からデザインした明朝体とゴシック体を混ぜたデザインを通り、終点であるゴシック体に帰結させた。全体の可変する動きはコーディングにより自動生成されたジェネラティブデザインとなっている。

Scope of work:
Movie logo
Title sequence

Credits:
Design Direction: &Form
Movie Logo: Arata Maruyama
Creative Coding: Takashi Aoki

https://movies.shochiku.co.jp/a-man/